一年かけて密かに取り組んでいた
「スカボロー・フェア」を題材にしたプロジェクト。
最後にこの作品が誕生しました。
波多野睦美(声)
河野紘子(ピアノ・企画)
角田隆太(楽曲編曲)
櫻井 卓(録音)
DIANA CHIAKI(サウンドデザイン)
松井英理 (ダンス)
児玉 碧(演出・編集)
近藤ナオユキ(撮影)
福山賢一(映像プロデュース)
川口こうじ(コーディネート)
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阿蘇の丘陵。夜明けのワンカット。
ダンサーとカメラマンの対話。
なんて潔い、なんて美しい。
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以前からご縁のあったプロデューサーの福山さんに
ご紹介いただき今回ご一緒した演出の児玉碧さん。
素晴らしい感性で
イメージを思う存分膨らませていただき。
そして松井英理さんのしなやかなダンスと
近藤さんの美しいカメラワーク。
それぞれのスケジュールや、天気など
奇跡が重なっての撮影でした。
以前「アートにエールを!」で公開した前作は
映像に合わせて自然の音を足したり
波多野さんの声をサンプリングした
シンセサイザーで音をデザインしていました。
今回は、
“自分の演奏が自分の手を離れ、
違うフィルターを通した時
いったいどんな景色が生まれるんだろう”
という発想から始めた企画。
歌・朗読・ピアノは同じ素材を使い
まずチアキさんに自由に音をデザインしていただき
その音からイメージして生まれた映像が
このワンカットです。
想像を遥かに超えた素晴らしい映像が生まれて
自分が抱え込んでいたものが
浄化されていくのを感じました。
なぜこんなにスカボロー・フェアに取り憑かれているのか
自分でも不思議だったのですが
この2つの作品に出会いたかったからだ
と、いまやっと腑に落ちました。
もがき続けた先にこんな美しい夜明けが待ってたなんて
想像もしなかった。